グラデーション? (コンパクトPCDによるボーウィーディックテスト)
今の医療界での滅菌の基本はオートクレーブという高温高圧の蒸気を機材に触れさせることによって細菌やウイルスを殺しています。 つまり、違い目に見えない蒸気が消毒薬(滅菌と消毒は違いますがここではわかりやすく)ということになります。逆にいうと蒸気が機材に触れないと滅菌できません。 塊のものでしたら比較的良いのですが 布の様なもの、空洞の中などは蒸気が届きにくくなります。 それを擬似的に確認するために「PCD」という検査機器があります。 gke コンパクトPCD こういうモノです。 黒いキャップを開けると なにやら棒が 蒸気が触れると色が変わる紙を用意します 半分に折って 棒にはスリットが入っていて差し込みます こんな感じです。黒いキャップが蒸気の通り道の一番奥に なりますので、山折り部分が一番根元になりように挟み込みます 再びキャップを閉めます 蒸気が到達しないと変色が甘くなります で、ですよ。 当院の借り物のLisaでの結果をさかのぼると よく見てください 若干黒さが右と左で違いますね〜 左から蒸気が浸透してきますから 左がはっきりと黒く変色していますが右に行くにつれ 茶色っぽくなっていませんか? ちなみに変色前は こんな色をしています。 さて、修理から戻ってきたLisa君でテストすると・・・ おーしっかりどこも同じく黒く変色しています。 微妙なものですが、滅菌の機械がしっかり稼働している事と 滅菌が保証されていることを確認することの 重要性をあらためて認識しました。