本日の滅菌報告(2015.09.01)

滅菌は高温の蒸気を医療機材に触れさせて行います。
その蒸気を発生させる機器をオートクレーブと言います。
本稼働の前に朝一番でオートクレーブがしっかり機能しているか始業前点検を
行ってから実際に機材の滅菌にかかります。
当院では2種類のテストを行っています
こちらは布やガーゼなどイメージしていただけると
わかりやすいですが細かいところまで蒸気が入っているかをテストするものです。
また、機材は滅菌した状態が長く続くように紙のパックに機材を入れて滅菌します。
従って、袋を蒸気が通り抜けて初めて機材に到達するのです。
蒸気が何枚も重ねた紙を通り抜け浸透すると試験紙が
黄色から紺色に変色することによって判別します。
ボウィーディックテスト テスト前はこのように黄色をしています


黄色から濃紺に変色していることが確認できます。
二つ目は「ヘリクステスト」といい細い1.5mの管の先に試験紙をつけてその先まで
蒸気が到達するか確認するテストです。例えば唾液を吸う管やハサミの蝶番のとことなど細かく、管状になっている隙間の部分もしっかりと滅菌されるかを確認します。
特に歯科の機材は中空になっていることが多く、血液に混ざって細菌やウイルスが
残っていると困りますので大事なチェックの一つです。







その後、本日は試運転含め4回高圧蒸気滅菌を行いました。
No.6404-6407
(過去機械導入後からの延べ回数です。車で例えると走行距離
のようなものでしょうか。回数に応じて保守点検も行います)
オートクレーブが滅菌を確実に行っているかモニターするには
物理的インジケーター、化学インジケーター、生物学的インジケーターの
3種類で確認します。



1.物理的インジケーターは唯一リアルタイムに温度と圧力をモニターします。
当院ではプリンターに印字しながらチェックしています。







2.化学インジケーター、
(リトマス試験紙のように色が変化することによって、滅菌がされているか確認します)



3.生物学的インジケーター
(アンプルに入っている細菌を滅菌します。その後1時間培養し
菌が死滅して増殖していないことを確認したのちに
機材を配布して使い始めます。)

本日はインジケーター納品が間に合わず
2回分のみのテストでした。
滅菌の機材の量を確認し物理モニターでモニターをすることにしました

すべてに問題ありません。

ハンドピースの洗浄、滅菌問題御座いません
一度エラーが出て、再試行しています
No1068-1069







メディカルシーラーも問題御座いません
シールチェックについてはこちらから








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