本日の滅菌報告 (2016.08.30)
滅菌は高温の蒸気を医療機材に触れさせて行います。 その蒸気を発生させる機器をオートクレーブと言います。 本稼働の前に朝一番でオートクレーブがしっかり機能しているか 始業前点検を行ってから、実際に機材の滅菌にかかります。 当院では始業前に2種類のテストを行っています。 これは、滅菌の機器が所定の機能を発揮しているか、事前にチェックするためです。 一つ目 は ボーウィーディックテスト です。 こちらは布やガーゼなどイメージしていただけると わかりやすいですが細かいところまで蒸気が入っているかをテストするものです。 また、機材は滅菌した状態が長く続くように紙の袋に機材を入れて滅菌します。 従って、袋を蒸気が通り抜けて初めて機材に到達するのです。 そのチェックに使う機材がこちらになります。これを滅菌器に入れ試運転を します。中に入れた試験紙が反応すれば蒸気が染み渡っていることを確認 できるこという事です。 GKE社のコンパクトPCD for BDテスト です 欧州規格のEN-ISO 11140-4 に適合します (7kgのコットンパックに相当します。) ケミカルインジケーターをこの様に挟みます。 テスト前はこのように黄色です ↓ 黄色から濃紺に変色していることが確認できます。 二つ目 は「ヘリクステスト」 といい細い1.5mの管の先に試験紙をつけて その先まで蒸気が到達するか確認するテストです。 例えば唾液を吸う管やハサミの蝶番のとことなど細かく、 管状になっている隙間や内部もしっかりと蒸気が到達し滅菌されるかを確認します。 特に歯科の機材は中空になっていることが多く、血液に混ざって細菌やウイルスが 残っていると困りますので大事なチェックの一つです。 テスト前はこのように黄色をしています ↓ 紺色に変色していることが分かります。 その後、本稼働となります。本日は試運転含め 3 回 高圧蒸気滅菌を行いました。