本日の滅菌報告 (2015.10.31)

 滅菌は高温の蒸気を医療機材に触れさせて行います。

その蒸気を発生させる機器をオートクレーブと言います。


本稼働の前に朝一番でオートクレーブがしっかり機能しているか

始業前点検を行ってから、実際に機材の滅菌にかかります。

当院では始業前に2種類のテストを行っています

 こちらは布やガーゼなどイメージしていただけると

 わかりやすいですが細かいところまで蒸気が入っているかをテストするものです。

 また、機材は滅菌した状態が長く続くように紙のパックに機材を入れて滅菌します。

 従って、袋を蒸気が通り抜けて初めて機材に到達するのです。

 蒸気が何枚も重ねた紙を通り抜け浸透すると試験紙が

 黄色から紺色に変色することによって判別します。

ボウィーディックテスト テスト前はこのように黄色をしています
             ↓


黄色から濃紺に変色していることが確認できます。

二つ目は「ヘリクステスト」といい細い1.5mの管の先に試験紙をつけて

 その先まで蒸気が到達するか確認するテストです。

 例えば唾液を吸う管やハサミの蝶番のとことなど細かく、

 管状になっている隙間の部分もしっかりと滅菌されるかを確認します。

 特に歯科の機材は中空になっていることが多く、血液に混ざって細菌やウイルスが

 残っていると困りますので大事なチェックの一つです。




その後、本日は試運転含め 5回 高圧蒸気滅菌を行いました。

オートクレーブが滅菌を確実に行っているかモニターするには

 □ 物理的インジケーター
 □ 化学インジケーター
 □ 生物学的インジケーター

の3種類で確認します。

1.物理的インジケーターは唯一リアルタイムに温度と圧力をモニターします。
当院ではプリンターに印字しながらチェックしています。


  No.6606-6610







2.化学インジケーター
(リトマス試験紙のように色が変化することによって、滅菌がされているか確認します)






3.生物学的インジケーター
  


(アンプルに入っている細菌を滅菌します。
その後1時間培養し菌が死滅して増殖して
いないことを確認したのちに機材を配布し
て使い始めます。必ず一つ「+」の表示が
ありますが、コントロールといい、滅菌
しないで培養すると、きちんと細菌が増殖
することを確認しているためです。培養の
位置well#10が指定席です。)




すべてに問題ありません。




ハンドピースの洗浄、滅菌問題御座いません



No1151-1154



メディカルシーラーも圧着状態の目視、シーラーの温度、圧力共に
問題御座いません。
シールチェックについてはこちらから


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