本日の滅菌報告 2026.04.20
🦷 当院の滅菌バリデーション
― 毎日「見える化」している安心の滅菌体制 ―
当院では、すべての治療器具を 医療水準の滅菌工程で処理し、その結果を毎日公開しています。
医科では一般的な「滅菌バリデーション」ですが、歯科医院でここまで行う例はありません。
患者様に安心して治療を受けていただくため、
科学的根拠に基づいた滅菌管理を徹底しています。
1. 滅菌とは?
高温の蒸気で器具を完全に無菌化します
滅菌は、高温の蒸気(121〜135℃)を器具に触れさせ、
細菌・ウイルスを完全に死滅させる工程です。
この蒸気を発生させる装置を オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器) といいます。
2. 毎朝行う「始業前点検」
滅菌が確実に行える状態かを確認します
当院では、滅菌を始める前に 2種類のテストを必ず実施しています。
2-1. ボーウィー・ディックテスト(BDテスト)
■ テストの目的
蒸気が
- 紙パック
- 布・ガーゼ
- 器具の細部
まで 均一に行き渡るかを確認します。
■ 使用機材

GKE社 コンパクトPCD for BDテスト
(欧州規格 EN-ISO 11140-4 適合)
2-2. ヘリクステスト
■ テストの目的
1.5mの細い管の奥まで蒸気が届くかを確認します。
歯科器具は
- 中空構造
- 細い管
- 蝶番の隙間
などが多く、血液や唾液が入り込むため 非常に重要なテストです。
- 左:テスト前(黄色)
- 右:蒸気が先端まで到達 → 変色
3. 滅菌中の3つのインジケーター
滅菌が「確実にできたか」を多角的に確認します
① 物理的インジケーター(毎回・リアルタイム)
- 温度・圧力をリアルタイムで監視
- 当院ではプリンターで記録を印字
- オートクレーブは2台を交互に使用
1号機 S/N 10-1513 No.11702-11704
② 化学インジケーター
- リトマス試験紙のように 色の変化で滅菌完了を確認
- 白または黄色 → 黒に変化すればOK
《図3:化学インジケーターの変化》
- 左:滅菌前(白・黄色)
- 右:滅菌後(黒)
③ 生物学的インジケーター
最も厳密な確認方法で、
実際の細菌を滅菌 → 培養 → 死滅を確認します。
- 菌が増殖しなければ滅菌成功
- コントロール(滅菌しないもの)は必ず菌が増えることを確認
- well#10 がコントロールの指定席
📘《図4:生物学的インジケーターの仕組み》
- 左:滅菌後 → 菌が増えない
- 右:コントロール → 菌が増殖(+表示)
4. その他のチェック
- ハンドピース(歯を削る器具)の洗浄・滅菌
- メディカルシーラーの温度・圧力確認
- シール状態の目視チェック
🟦 まとめ
当院では、
「滅菌が本当にできているか」を毎日科学的に検証し、結果を公開しています。
- 始業前の2つのテスト
- 滅菌中の物理・化学・生物学的インジケーター
- 器具ごとの個別チェック
- 機器の記録管理と公開
これらを組み合わせることで、
患者様に安心して治療を受けていただける滅菌体制 を維持しています。




















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