滅菌と殺菌、消毒なにが違うの?
滅菌と殺菌、消毒なにが違うの?
言われてみれば同じような意味合いだけどどう違う?抗菌っていう言葉も最近耳にしますよね。
と言われますと、医学的には下のようになります。
消毒:対象物に付着している病原性のある微生物を、害のない程度まで減らすこと。何をどの程度減らすかにより、高・中・低水準に分かれる。
殺菌:対象物に付着する菌を殺す行為であり、殺す対象や程度を含まない。極端にいえば、10%の菌を殺して90%の菌が残っていても「殺菌した」といえるため、有効性に対する厳密な保証はない。
滅菌:対照物を限りなく無菌に近づけるための工程。国際的に採用されている現在の基準としては「滅菌操作後、100万個のうち1個の対象物に微生物が付着している確率」で滅菌できれば良いとされている。
従って、医療の世界では殺菌ということばは通常使いません。滅菌もしくは消毒という言葉を使います。
当院では2003年にCDCが提唱したスタンダードプリコーション(標準的予防措置)
に準じて院内感染対策を施しています。
ここで滅菌に当院で使用している機材について説明させていただきます。
下の写真はクラスB高圧蒸気滅菌(圧力釜みたいなもんですね)です。
「リサ」本体の機器チェックで滅菌が適切に行われたかどうかをロール紙に
プリンターで印字されます。下のグラフのように圧をかけたり真空にしたり
しますのでその過程をチェックしています。
また当院では月に一度、ヘリックステストとボウィー・ディック・テスト
も行っております。
最初にボウィー・ディック・テストです。
すべて、青く色が変わっていれば合格です。
次にヘリックステストです。こちらも黄色が青に変色していれば合格です。
下の写真は、テスト前の検査用紙です。
今後解説しながらご報告いたします。
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