歯科技工所見学

本日は坂倉、山下とミナミデンタルラボに見学に行ってきました。

歯科技工所さんは歯科医院にとって

レストランにとっての契約農家のようです。

患者さんにとっては見えない存在ですが、歯科技工士さんがいないと

歯科医療は提供できません。

ところが歯科技工士はレッドデータブックに載るような

ほぼ「絶滅危惧種」くわしくは省きますが

現代の蟹工船のごとき存在

他のたとえだと牛丼屋の店員、ユニクロの中国工場、

すでに、静岡県内は歯科技工士学校が一つもありません。

高齢者社会が加速している日本、10年後にはどうなっているのでしょうか?

ゆがんだ歯科医療ではひずみがあちこちに出ます。



 さて、ミナミデンタルラボは複数の歯科技工士さんが勤務しています。

歯科技工は詰め物、被せもの、部分入れ歯、総入れ歯、セラミックの加工などと

実はラボによって扱う品目が異なりますが、ここではすべての歯科技工を

行っています。


歯科技工所のほぼすべて手作業、これは鋳造するための元の型になる蝋の原型を

埋没材に埋めているとことです。


 こちらは、入れ歯の金属のバネを作っているところです。

こちらも蝋で原型を作っています。繊細な作業が黙々とすすみます。


こちらが代表の川村さん、優しい笑顔の中はプロの根性が詰まっています。

ラボには珍しく、すべてのスタッフがルーペを使って精密な作業を心がけています。

さらには、顕微鏡も使いながら仕上げていきます。



此方はノーベルバイオケアのジェニオン2、レーザーで歯型を読み込む機械です。

県内ではなんと2台しか導入されていません

いろいろな素材が活用されだされている現在、CAD/CAMは今後の歯科医療では

欠かせない技術になります。

一人一人違う、すべてオーダーメイドの歯科医療、型紙から作る洋服、木型から作る靴

のように皆さんに大切に長く使っていただく人工臓器だと私たちは考えます。

それを支える歯科技工所のスタッフなくしては医療は成り立たないということを

再確認して参りました。

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